試写会

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先日、生まれて初めて試写会というものに参加した。試写会はタダで公開前の映画が観れるお得なイベントであるが、自腹ではない分肩身が狭いというデメリットもある。上映前の諸注意として、「映画鑑賞中の途中退席はご遠慮ください」ということが司会の女性から告げられた。タダで映画を観せてやるんだからつまんなくても我慢して最後まで見るのが礼儀だぞ。解かったか、この貧乏人ども。と、その女性が思っていたかどうかは知る由もないが、それを聞いてちょっとした不安が心に渦巻くのを感じた。というのも、試写会前、ノドがカラカラだった俺は清涼飲料水をがぶ飲みしていたのだ。十中八九尿意を催す自信がある。そう感じたそばからもう下半身がソワソワシテイル。まずい。俺の膀胱は2時間も余分なものをせき止めていられるだろうか?
そうこうしている内に映画が始まってしまった。「重力ピエロ」というのがその試写会での上映作品だった。なかなかヘビーな内容のミステリー、と同時に家族愛を描いたヒューマンドラマでもある・・・こんな薄い説明しかできないのは俺があまり映画に集中していなかったせいだろう。後半の約30分は記憶すらない。気が付けば映画も俺の膀胱もクライマックス。やがて館内が明るくなり、ぞろぞろと席を立つ観客たちの隙間を縫って足早に(しかし慎重に)トイレへ急行。豪快な音が耳に心地よい。とはいえ、映画の前は極力水分摂取を控えましょうね☆