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7巻の印象があまりないので、もう一度読み直す必要があると思うのだけど、確かメインは修学旅行のエピソードで、海老名さんが戸部とかいう奴に告られそうになるのを阻止する話だったように記憶しているが、告白されることで、それに対する返答がどういうものであれ、告白の結果がどうであれ、どちらにせよ今の彼ら(それは単に海老名、戸部だけではなく彼らの属する葉山グループ)の関係性が壊れてしまう、微妙なバランスの上に成り立っているその関係性の均衡が失われてしまうことを意味する。そこで奉仕部に相談が持ち込まれ、結果的には八幡が文化祭の時と同様、ヒールというのか、憎まれ役というのか、自らが嫌われ者になることで事態は一応の解決をみる。しかしその八幡の自己犠牲を良しとするかのような問題への解決方法に雪乃は難色を示す、というか、ハッキリ嫌悪を表し、八幡と雪乃、そして由比ヶ浜の関係性は一気に悪くなる。という流れの後の8巻で、奉仕部メンバーの関係性が、そのように非常にギクシャクとした重たいものになってしまっているところからのスタート。
きっと僕の理解力が足りないだけなのだと思うのだが、分からないのが、文化祭のときの八幡のやり方に(それは僕には修学旅行のときと大差ないように思える)、雪乃はそこまで否定的だっただろうか?ここまで書いてAmazonのレビューを読んで得心。なるほど、恋愛感情がそこにあるかから、ということなのか。だから修学旅行ではああなってしまったと。うーむ。やはり僕は内面とか心理を読み解く能力が著しく欠如しているのだろうなあ。基本、映画でも小説でもそんなものなくていいと思って受容しているからなあ。