片腕マシンガール

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若草公園のそばのビルの3Fに<ATHALL>という場所がある。普段は主にライヴなどをやっているらしいが、たまに映画の上映もある。日曜の深夜、ここで「片腕マシンガール」というなにやら面白そうな映画が上映されるというので行ってみた。客は自分ひとりだけ(お店の方が最後部の座席にいたので、正確には2人での鑑賞)という贅沢な体験をさせてもらった。
本編が始まる前に「残酷映画の愉しみ方」とかいうのが流れるのだが、それはだいたい以下のような内容だった。

■ 食べながら観ろ
■ 吐くときは外で吐け
■ グロいシーンでは惜しみない拍手を
■ 道徳的にどうかと思う部分では自主規制しろ
■ 映画の文句は監督に言うな

途中、監督自身が下着姿で画面に現れ、いきなり踊りだす。その動きに合わせて拍手の練習をさせられる。やるべきかどうか迷ったが結局やらなかった。一緒に観ていたお店の方が後ろの席でパチパチやっていたので俺もやればよかった・・・。

片腕マシンガール」は腕や首が千切れたり、腹に穴が開いたり、顔じゅうを釘で刺されたり、手が天麩羅になったり、切断した指を寿司にして食ったりする情熱的な映画だった。しかしただ残酷なだけではない、心あたたまる作品になっているのがすごくよかった。
片腕マシンガンの少女アミを演じた主演の八代みなせさんは本当に素晴らしい。ポニョの狂気もすごかったが、鬼畜宣言をした彼女にも興奮させられた。あとAV女優の穂花がヤクザの妻役で出ているのも見所です。マシンガンに対抗する穂花の武器はドリルブラ。これがまた破壊力バツグンで格好良い。

映画が終わってお店の方と少し話をさせてもらった。シネマ5はいい映画館だが、いわゆるB級映画的な作品が上映されることは少ない。「片腕マシンガール」のような映画はまずラインナップに入らないと言ってもいい。無責任な一観客としてのたわ言は「もっといろんな映画をスクリーンで観たい」 それに尽きる。なので<ATHALL>のような場所があることは喜ばしい。上映企画を立ててくれるお店の方の努力を無下にしてはならないという意味でも、俺はこうしたイベントに貪欲に参加していこうと誓った。